谷汲山華厳寺は三十三カ所巡りの最後のお寺!ご本尊やご利益は?誰がつくったの?

揖斐川町谷汲

私の地元、岐阜県揖斐川町谷汲には天台宗の寺院

「谷汲山華厳寺(たにぐみさんけごんじ)」があります。

7府県33霊場を巡る日本最古の巡礼路「西国三十三所」の第33番札所で満願霊場。

第一番札所のお寺は和歌山県の青岸渡寺(せいがんとじ)そこから奈良県、大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、岐阜県と続きます。

ご本尊は十一面観音(じゅういちめんかんのん)、脇侍に不動明王(ふどうみょうおう)と毘沙門天(びしゃもんてん)を安置する。難しくてよくわからないので調べてみました。

 

十一面観音(じゅういちめんかんのん)、脇侍に不動明王(ふどうみょうおう)と毘沙門天(びしゃもんてん)

 

  • 十一面観音(梵名(サンスクリット語)→エーカダシャムカ)仏教の信仰対象でる菩薩の一尊。観音菩薩の変化身の一つであり、六観音の一つでもある。頭部に11の顔をもつ菩薩である。
  • 不動明王(梵名→シヴァ神の別名)仏教の信仰対象である。密教特有の尊格である明王の一尊。大日如来の化身ともいわれる。五大明王の中心となる明王でもある。真言宗、天台宗、禅宗、日蓮宗等幅広く信仰されている。
  • 毘沙門天(梵名→ヴァイシュラヴァナ)仏教における天部の仏神で、持国天、増長天、広目天と共に四天王の一尊に数えられる武神であり、四天王では多聞天として表される。サンスクリット語とは仏教の発祥の地インドなどの言語ですね。

 

それぞれ、なんのご利益があるの??

 

  • 十一面観音 → 様々な災難、病気治癒、財福授与、勝利を得るなどの現世利益があり、延命、地獄に落ちない、極楽浄土に行ける。
  • 不動明王 → 除災招福、戦勝、悪魔退散、修行者守護、厄除災難、国家安泰、現世利益のご利益があるとされる。また、酉年生まれ守り本尊です。酉年に生まれた人々の開運、厄除け、祈願成就を助けるといわれています。
  • 毘沙門天 → 戦勝祈願、鎮護国家の他に財宝福徳のご利益があります。

本堂に祀られている本尊は、十一面観音は秘仏。脇侍の不動明王と毘沙門天(重文)も非公開。公開するときは確か何年かに一回!!なのでお参りにいっても見れませんが、何年かに一度公開するときがあります!

 

そしてこの谷汲山華厳寺生まれた時からそこにあった谷汲山。はいったい誰からはじまったんでしょう?

 

ふむふむ

華厳寺は延暦17年(798年ということは平安時代なのかな?)、奥州会津(福島県)の豪族の大口大領という人によって創建されたようです。

大口大領さんが谷汲山華厳寺を創建。

 

大口大領さんは十一面観音を信仰していて、都の仏師に依頼して十一面観音の像を造った。

そして会津(福島県)に帰ろうとする。

途中の美濃国赤坂(現・岐阜県大垣市)で観音像が動かなくなり…                          「会津には文殊菩薩がいるから、私はここから西へ何里ほど縁のある地へ行きます」               と歩き出した。

揖斐川町谷汲の下名礼(末福すえさき)まできて大口大領さんは「ここで仮のお堂を作るので待っててください」と観音様に話し、当地で修行していた僧・豊然上人(ぶねんしょうにん)の協力を得て、華厳寺を建立。

完成した朝、観音様に話そうとしたところ、観音様は…   夜中に観音様は大きくなられて、一歩で谷汲山華厳寺に立っておられたそうです!!
そしてその一歩を踏んだとされる足跡の石が「観音足跡の石」として末福(すえさき)にあります。揖斐川町谷汲下名礼のJAの前に残されています。

お話は地元小学校で受け継がれているお話です。

なかなか地元の人でも昔に聞いた話で覚えているひとは少ないのではないかと思います。

まとめ

華厳寺のご本尊や、マニアックな由来。意味が分かると、感謝や願いもより気持ちのこもったものになるのではないでしょうか。

 

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